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蒼穹の昴(2)

蒼穹の昴(2) (講談社文庫)


この2巻は、起承転結でいえば間違いなく「承」。この巻では、全てのことが動き出していく感じがする。次の巻では、いったいどんなことが起きるのか楽しみである。関係ないけど、のっけから「葉赫那拉の呪い」の話が出てきたのは、やはり西太后に関する逸話のひとつだからか?

清朝末期の歴史を辿るように話は進んでいくので、実際の人物・架空の人物それぞれが、その時代の流れに沿った動きを見せるところに私は興味を惹かれる。西太后が頤和園に隠棲するという噂が度々あるのだけれど、彼女が早々簡単に紫禁城から出るはずもないから、当然、光緒帝の親政も形ばかりのものになる。それに不満を持つもの達は、改革を意識し始める。何せ、国は傾きかけているのだ。早く建て直さないと、本当に傾いてしまう。その意識は、西太后の方にもあっただろう。やり方は、たぶん両者共に違ったのだろうが。

現代の私達なら、ある程度の歴史は知っている。この国が、西太后の死後そう長くは持たなかったことを。それ故に、もしも皇帝を中心にした改革派と彼女を中心にした守旧派とが協力することが出来たなら、また歴史は違っていたのかなと思いを馳せずにはおれない。


ところで、今回は春児が黒牡丹から芝居の稽古を受けているとき、黒牡丹がこんなことを言っていた。「人間はできないと思ったら、まっすぐに歩くことだってできやしねえんだ。」

すぐに弱音を吐きたくなるような私にとっては、ちょっと耳が痛い言葉だった。


それにしても、星読みの白太太って、何か主要人物の変革期に現れる気がして仕方がないのだが。そして、春児に与えた卦は嘘なのか?それとも、真実なのか?それも気になる部分である。


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