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のぼうの城 下

のぼうの城 下 (小学館文庫)

( Amazon の紹介文より)
「戦いまする」三成軍使者・長束正家の度重なる愚弄に対し、予定していた和睦の姿勢を翻した「のぼう様」こと成田長親は、正木丹波、柴崎和泉、酒巻靱負ら癖のある家臣らの強い支持を得て、忍城軍総大将としてついに立ちあがる。「これよ、これ。儂が求めていたものは」一方、秀吉に全権を託された忍城攻城軍総大将・石田三成の表情は明るかった。我が意を得たり、とばかりに忍城各門に向け、数の上で圧倒的に有利な兵を配備した。後に「三成の忍城水攻め」として戦国史に記される壮絶な戦いが、ついに幕を開ける。
===★===★===★===★===★===

下巻は、殆ど一気に読み切ってしまった。合戦シーン自体の描写はそう多くないが、かなり凄絶な戦いになったことだけは理解できるようになっている。作中、のぼう様は特に全体の指揮を執る訳ではなかったが、一風変わった方法で三成軍の水攻めを破ってしまう。でもそれって、自分が死ぬことを厭わないような方法でもあったから、両軍の度肝は抜いたのではないかな。実際の彼がそうしたのかどうかは分からないけれど。ただ、やはり彼がどんな人間であるのかが謎のまま残った気がする。それは三成にも同じ印象を与えたようだ。

それはそうと、水攻めにノリノリな三成という描写は滅多に見掛けないので新鮮だったけど・・・実際はどうだったんだろうか?確かに、忍城があった行田市には石田堤の痕跡が残っているとは書いてあるんだけど、本気で水攻めをしたかったのだろうか?そこは分からないが、作中の三成を観察すると結構面白いなと思ってしまう。あと、長束正家の「虎の威を借る狐」ならぬ、「秀吉の威を借る正家」っぷりが実にいやらしく書かれているのが何とも。史実はともかく、敢えて徹底的にいやらしいヤツとして書いているところが興味深い。実際の彼も、それに近かったのだろうか。

それに対する忍城側の人々もまた、丹波をはじめ、和泉、靱負たちも相当個性的な気がする。こんな連中をまとめるとしたら、やはり自分では何も出来ない風を装って個々に活躍させる方が良いのだろうな。あと、本筋には殆ど関係ないけど、住職の明嶺が妙に凄い気がした(戦やってる時に、うるさくて朝寝が出来ないとか言うのかこいつ?と思ったもん)。



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